テーマ 「なし」
例えば通勤電車。
乗車率180%とかいうよく分からない表現ぐらい混んでる時。
たまたま乗ってすぐに自分の前の席の人が降りて、座れたとする。
ちょっとテンションあがりますよね?
小さな幸せ。その日は1日良い日になりそうな感覚。
すると、仕事先でいつもより楽しく過ごせる、と。
仕事仲間との会話も弾む、と。
仕事仲間内の異性といつも以上に楽しく話せる、と。
自分が笑顔だからその相手も自然と笑顔になる、と。
人はやっぱり笑顔が一番素敵だなと再確認する、と。
休みの日にも、ふとその相手を考えている自分に気付く、と。
飲みに誘ってみる、と。
予想以上に楽しい、と。
楽しいのはお酒を飲んでるからなのか、その相手といるからなのか分からなくなる、と。
気付くとその人からのメールを待って、やたらセンター問い合わせをしてしまう、と。
恋だと気付く、と。
堪えきれずに告白する、と。
うまくいく、と。
カップル誕生です。
このケースで恋に至った大きなきっかけは、もちろん飲みに誘ったとこですが、そもそもの発端は満員電車で座れたからです。
これが、座れなくて、左にはうるさいヘッドフォンの若者。右には加齢臭のオヤジという最凶コンボだったら、その日の仕事先で楽しい会話がなかなか出来ない。
だいぶ省略しましたが、1つの恋が始まるには些細な出来事があれば十分なんです。
バイトの面接受けたら、自分の名字がたまたま店長の大嫌いな人と被ってて落とされた。
これでそのバイト先の人との恋の可能性は消滅。
日常のちょっとしたことが積み重なって、今を構築してます。
それを偶然と呼ぶか、運命と呼ぶかは自由です。
でもやっぱりそれは素敵な事だし、運命と呼びたい。
大好きな友達と出会えたこと、大切な恋人といられること、自分が健康に生きていること。
それは、小学生時代のある日、なんとはなしに思い付きで帰り道をいつもより遠回りしてみた。
そんな事がきっかけなのかもしれない。
ちょっとした事で未来は変わる。
そして、そんなちょっとした事が積み重なって出来ている現在は、気付きにくいけれど奇跡的なことなんじゃないだろうか。
そう考えると、いろいろなモノに『ありがとう』と思う。
普段は恥ずかしいけれど、やっぱり言った方がいい。
照れくさかったら軽く『サンキュー』でも構わない。
深刻なことほど軽く伝えた方がいい時もある。
もちろんケースバイケースですけど。
『ありがとう』の語源は『有り難い』。
つまり『あり得ない』とか『珍しい』とかそういうことらしいです。
この前酔っ払った帰りに終電で高尾まで行ってしまった。
凄くへこんだけど、これだって『綺麗な空気を吸えるんだ、ありが……』
ん~、やっぱりツラい。
悟りの道は遠い。
PR